皆さん、ラーメンはお好きですか?
僕は大好きです。毎日ラーメンを食べていいよ、といわれたら喜んで食べます。
以前はご飯を食べに行って迷えば即ラーメンという感じでしたし、夜勤明けにもよく食べに行きました。しかし、最近はそうでもありません。
勤務時間が変わった、ということもありますが単純に高いと感じてしまうようになったんですよね。洒落たラーメンを食べると簡単に1000円を超えてしまいます。
でも、美味しいラーメンを食べたいという気持ちは変わりません。
そこで、安くて自分好みに美味しくラーメンを食べるには自分で作っちゃえばいいじゃんという結論に至り、今回のこの記事が出来上がりました。
ラーメン作りをしたことがない初心者が作るとどうなるのか、経過も楽しみながら読んでいただけると幸いです。
目次
1.僕なりの美味しいラーメンレシピはこれ!
1-1.材料
1-2.作り方
1-3.味はどうか
1-4.気になる塩分は?
2.このレシピにたどり着いた経過を紹介
2-1.試作1回目
2-2.試作2回目
2-3.試作3回目
2-4.試作4回目
2-5.試作5回目
3.同じものをちょっと手間かけて作ってみた
3-1.鶏がらスープ
3-2.ベジブロス
3-3.昆布だし&かつおだし
3-4.それらを使ってラーメンを作ってみた!
4.手作りラーメンのメリットは?
4-1.とにかく安上がり
4-1-①.材料で1番高いのは麺。代案は?
4-1-②.焼きそば麺をラーメンに使うには
4-2.味の調整が自由
4-3.家にあるもので簡単に作れる
4-4.デメリットが見当たらない
5.まとめ
1.僕なりの美味しいラーメンレシピはこれ!
冒頭でも言いましたが、僕はラーメン作りをしたことがない初心者です。
ちゃんとした作り方も知りませんし、特に調べもせずに作っていきました。
簡単に作れて、材料はご家庭にあり、安上がりなもので構成したつもりです。
今回はシンプルに醤油ラーメンを作ってみました。
1-1.材料
・お湯…300ml
・醤油…大さじ1(15ml)
・顆粒かつおだし…小さじ1(2.5g)
・顆粒昆布だし…小さじ1(2.5g)
・鶏がらスープのもと…小さじ1(2.5g)
・コンソメキューブ…半分(2.5g)
・中華麺…1つ
作っていく中で調味料は調整していき、最終的に覚えやすいようにほぼ2.5gになっています。
1-2.作り方
①お湯を沸騰させて醤油以外の調味料をその中に全部入れて、溶かします。
(写真6)
②もう1つの鍋でもお湯を沸かしておき、中華麺をお好みの硬さに茹でます。
僕は固めが好きなので、説明では2分のところ1分半で茹で終わります。
(写真4)
③醤油をどんぶりに入れて、①で出来上がっただしを注ぎます。
(写真3)
④茹で上がった麺の水気を切ってからどんぶりに入れ、麺にスープをなじませたら完成!
(写真10)
4つのステップでできてしまうので、とても簡単です。調理時間はお湯が沸く時間を含めても5分程度。カップラーメン作って3分待つよりかはこっちだな、という感じです。
1-3.味はどうか
問題は味ですよね。
1番しっくりくる表現は飲んだ後にこれを食べたら、
「あー、これこれ。」
となる味です。めっちゃうまい!!ガツンと来る!!というインパクトはありませんが、安定の優しい味。
美味しい醤油ラーメンってほっこりしますよね。さすがにその領域ではありませんが、この作り方でこの味なら満足、という感じです。
しいて言えば、コンソメを入れたことによってコンソメがものすごく主張してくるので、もう少し量を減らしてもいいかなという印象。
全くないと少し味気なくて、あると主張が強い…難しいところです。
この点はまた改良していきたいと思う部分です。
1-4.気になる塩分は?
ラーメンといえば気になるのはやはり塩分ですよね。
正確には塩分=食塩相当量のことを指します。
食品に含まれる塩分=食塩に置き換えるとどうなるか、を表示することが義務化されているためそのような表記になっています。
一般的にお店で食べるラーメンって、塩分が相当高いといわれます。
調べてみると平均して10g前後の食塩相当量であることが多いようです。
WHO(世界保健機構)のガイドラインでは1日5g以下に抑えることがベストとされており、厚生労働省は男性8g以下、女性7g以下とされています。
実際のところ男性は10g、女性は9g摂っているという研究データがあるようなので、日本人は塩摂りすぎ!ということになりますね…。
では、今回自分で作ったラーメンの食塩相当量はどうなのでしょうか。
パッケージに表記されている食塩相当量から換算してみました。
・お湯…300ml(0g)
・醤油…大さじ1(1.5g)
・顆粒かつおだし…小さじ1(0.9g)
・顆粒昆布だし…小さじ1(0.8g)
・鶏がらスープのもと…小さじ1(1.1g)
・コンソメキューブ…半分(1.25g)
・中華麺…1つ(0.2g)
合計5.75g
結果一般的なラーメンの平均値よりは低くなりましたが、それでも5gを超えることがわかりました。スープを飲んでいると薄味でさっぱり飲めてしまう感があったのですが、これを見るととても飲み切ることはできませんね…。
お店で食べるラーメンがうまい!!となるのにはそれなりの塩の多さが関係していそうです。
2.このレシピにたどり着いた経過を紹介
さて、僕なりの美味しいラーメンレシピのご紹介をした後ですが、そこに至るまでの経過も自身の記録のために記載していきたいと思います。調理の工程は先ほどと一緒です。
2-1.試作1回目
(写真1)
▲材料…水600ml、醤油15ml、顆粒かつおだし2.5g
●結果…ただのお汁。不味くはないんだけど、何かが足りない。
酒飲んだ後だったら染み渡る。
●奥さんの評価…鶏がらスープが足りない?脂分がないかも。
●改善策…まずは醤油と出汁の比率を上げるために水を半分にしてみる。
2-2.試作2回目
(写真6)
▲材料…水300ml、醤油15ml、顆粒かつおだし2.5g
●結果…1回目と比べればラーメンスープのような雰囲気にはなった。
やはり飲んだ後に染み渡る感が半端ない。
ラーメンというよりはにゅうめん用。
パンチがない。
●奥さんの評価…だから、鶏がらスープが足りないって。
●改善策…鶏がらスープのもとを入れてみる。
※試しに醤油の量を倍にしてみましたが、醤油を飲んでいる感じになってしまいました。
2-3.試作3回目
(写真9)
▲材料…水300ml、醤油15ml、顆粒かつおだし2.5g、鶏がらスープのもと2.5g
●結果…動物性のだしが加わることで、とてもラーメンっぽい感じになった。
パンチは弱いが十分美味しいレベル。ベースは完成。
●奥さんの評価…さっきと全然違う。うまい。飲める。
●改善策…もう少し出汁の旨味を増やすために昆布だしを入れてみる。
2-4.試作4回目
(写真11)
▲材料…水300ml、醤油15ml、顆粒かつおだし2.5g、鶏がらスープのもと2.5g、顆粒昆布だし4g
●結果…複数の出汁が入ることにより旨味が増し、とても美味しくなった。
しかし昆布だし1袋を入れて2.5gの法則を崩したせいか、昆布だし主役の味に。
まるで炊き込みご飯用の出汁。
●奥さんの評価…これで炊き込みご飯を作りたい。何かもう一押し欲しい。
●改善策…昆布だしは半分にしてみる。インスタントラーメンを見ていたら野菜エキスが
入っていることが分かったのでコンソメを入れてみる。
2-5.試作5回目
(写真13)
▲材料…水300ml、醤油15ml、顆粒かつおだし2.5g、鶏がらスープのもと2.5g
顆粒昆布だし2.5g、コンソメキューブ1つ
●結果…スープへのパンチは出てうまいが、もはやコンソメスープと化した。
分量通りコンソメキューブを入れると全てを凌駕してコンソメ一色になることが判明。
●奥さんの評価…ポトフ?
●改善策…コンソメキューブ1つは失敗。半分の量に調整。
※結果コンソメキューブを半分の量にして、落ち着きました。
3.同じものをちょっと手間かけて作ってみた
さて、今回ラーメン用の麺を購入した際、3つ入りを2つ買ったので1つ麺が余っています。
そこでもう1回同じラーメンを作っても面白くないと思ったので、材料の構成はそのままにちょっとだけ手間をかけて作ってみました。
具体的には以下の通りです。
・醤油…大さじ1
・顆粒かつおだし→鰹節で出汁をとる
・顆粒昆布だし→水から昆布をもどして出汁をとる
・鶏がらスープのもと→家で冷凍してあったコストコチキンの骨を煮込んで鶏がらをとる
・コンソメキューブ→野菜くずを煮込んでベジブロス(野菜出汁)をとる
・中華麺…1つ
自分で作れるものはやってみようと思い、ちょうどそれぞれの食材が家にあったのでやってみました。
ちなみに僕は今までろくに出汁は取ったことがなく、料理の知識は子どもの頃に読んだクッキングパパで構成されています。
では、各出汁の作り方をご紹介していきます。
3-1.鶏がらスープ
①鶏がらを鍋に入れて浸るまで水を入れ、青ネギの葉やショウガを適当に入れたら弱火でコトコト煮込む。
(写真18)
▲どれくらい煮込めばいいかわかりませんが、鶏がらスープっぽい色になってきたらとめればいいかなと思います。
②灰汁が出てくるので、それらはきれいに取り除く。
(写真19)
③ひたすら煮込む
④結果、1時間半ほど煮込んだところでスープにイメージしていた鶏がらの色(濁った黄白色)になったので終了。
⑤骨をざるでこして、スープのみ取り出せば完成。
(写真20)
(写真21)
3-2.ベジブロス
①野菜くずと水を鍋に入れて弱火にかける。
(写真14)
▲水の量は適当。野菜が全部つかるくらいでいいと思います。
②ひたすら煮込んでいく
③煮込みすぎてふと目を離したときに焦げ付く
④急遽水を足したところ、何とか復活
⑤30分くらい煮込んで、ざるで野菜くずをこしたら完成。
(写真15)
3-3.昆布だし&かつおだし
①鍋で火にかける前に水の状態から昆布を入れて、30分ほど放置しておく。水の量はラーメンに倣って300ml。
(写真16)
②乾燥昆布が水分を吸って大きくなったら弱火で火にかける。
③沸騰する前に昆布を取り出し、火を止める。
④工程③の状態に鰹節をひとつかみ分投入する。
(写真17)
⑤火にはかけず、5分くらいおく。
⑥時間がきたらキッチンペーパーでこして出汁のみを残して完成。
3-4.それらを使ってラーメンを作ってみた!
先ほどの工程で出来上がった、鶏がらスープ、ベジブロス、昆布&かつおだしを混ぜてスープを作っていきます。
(写真22)
▲仕事場に持ち込んだため、ペットボトルで運搬。鶏がらスープ以外は混ぜてあります。
正直、どれをどのくらい入れたらいいのかわからないので半々で入れてみることにしました。
(写真23)
▲鍋に投入。沸騰するまで煮込んでいく!!
この時点で先に紹介したラーメンとの決定的な違いが出ています。
うまそうな脂が浮いてる!!
匂いも全く違います。ラーメン屋でよくかぐ、あの匂いです。こんなにも違うのか…というレベル。
はやる気持ちを抑えながら、スープが煮立ってきたらどんぶりに入れて
(写真24)
麺を投入します!
(写真25)
もうこれは完全にラーメンですね。
写真を比較してみるとよくわかります。
お手軽手作りラーメンと
(写真10)
ちょっと手間を加えたラーメン
(写真25)
2時間煮込むことがお手軽かどうかはさておき、時間があるときにはやりたいなと思うレベル。
さて、肝心の味はというと…
言わずもがな、うまい。
鶏がらスープのパンチ、あとからくる昆布&かつおだしの風味。野菜はわかりませんでした(笑)
これはうまいもんができたと奥さんに自慢しました。
しかし、食べ進めていくと何やら物足りなくなってくる。
ここで気が付きます。このラーメンにはまともに塩を使っていませんでした。
醤油の塩1.5gと、コストコチキンに使われたであろう未知数の塩。
それ以外に塩は使っておらず、食べ進めるとすぐに飽きてしまうという結果に。
試しに食塩を適当に10振りくらいしてみると…いける味になりました。
でも、普段食べているラーメンよりはかなり薄味です。どんだけ塩分入ってるんだってことですよね。
ひとまず、ちょっと手間をかけてラーメンを作ると自宅でも十分に美味しいものが出来上がることがわかりました。
4.手作りラーメンのメリットは?
今回のラーメン作りでは未経験ながらも、味の変化を楽しみながら作業を進めることができました。
作っていく中でメリットしか感じることがなかったので、そちらをまとめていきます。
4-1.とにかく安上がり
なんといっても、これに尽きるのではないでしょうか。
僕が家でラーメンを作ろうと思った動機は安く済ませたいから、これです。
ちょっと手間をかけたラーメンは鳥の骨などをそろえるのに若干お金がかかります。
しかし、お手軽手作りラーメンではその材料費がほとんどかかりません。
内訳は以下の通りです。
・お湯…300ml(不明)
・醤油…大さじ1(3円)
・顆粒かつおだし…小さじ1(10円)
・顆粒昆布だし…小さじ1(5円)
・鶏がらスープのもと…小さじ1(8円)
・コンソメキューブ…半分(5円)
・中華麺…1つ(50円)
合計81円
お手軽ラーメンを作った場合、水道代を除いて1杯81円で作ることができます。
もちろんそこにゆで卵やメンマなどを足した場合、その分は増えてしまいますがそれでも外で食べると思えば破格です。
中華麺以外は全て100均で取り扱っていますし、スーパーによってはそれ以上に安く扱っているところもあるので材料費はさらに安くなる可能性があります。
4-1-①.材料で1番高いのは麺。代案は?
今回のラーメン作りで気づいたことは、麺のコストが半分以上を占めているということ。
主食なのでお金がかかって仕方がないのかもしれませんが、せっかく安く作るのであれば極限まで安くしたいですよね。
そんな中でスーパーの麺売り場を徘徊していたところ、よく見かけるあいつが目に留まりました。
そう、焼きそば麺です。土曜日の昼ごはんをラーメンと二分するあいつです。
中華麺は1つ50円に対して、焼きそば麺は18円と破格ともいえるお値段。
調べてみると、中華麺を蒸した状態で売っているのが焼きそば麺とのこと。
つまり、どっちも中華麺なのでラーメンに使っても遜色ないはずです。
4-1-②.焼きそば麺をラーメンに使うには
僕が調べたところ、ラーメン用の中華麺と焼きそば麺の違いは以下の通りです。
中華麺:ラーメン用で生麺として売られていることが多い。麺同士が引っ付かないように打ち粉がされている。
焼きそば麺:中華麺を蒸して出荷したもの。焼く際にほぐれやすいよう、植物油が表面に添加されている。
それぞれの用途に合わせて出荷されているため、生か蒸しかという時点から違う様子。
ラーメンにそのまま入れると植物油が浮いてきて、ぎとぎとになってしまうという意見も見られました。
ラーメンに焼きそば麺を流用する場合は、既に蒸されている麺を湯通しして脂分を適度に落とした方がよさそうです。
今度、18円の焼きそば麺でラーメンにチャレンジしてみます。
4-2.味の調整が自由
ラーメンを作る過程で今回色々と調味料を足して味を調整していきましたが、
自分の好きな味にチャレンジできるというのも大きなメリットです。
もちろんラーメンを食べに行けば何種類もラーメンのメニューがあって、トッピングがあって…と選ぶことは可能です。
でも、大体の味の想像ってつきますよね。
これはラーメンにかかわらず、料理未経験の僕だからかもしれませんが、この調味料をいれたらどんな味になるかあまり想像がつきません。
失敗かもしれないし、成功かもしれない。入れてみたら意外とうまかった、など新たな発見がありとても楽しかったです。
先ほどの焼きそば麺もそうですが、普通のお店では使わないようなものを使ってみるというのもいいですし
少し伸びた麺が好きな人はあえて焼きそば麺を少し長めに茹でて、最初から伸びたラーメンを楽しむなんてこともできてしまいます。
4-3.家にあるもので簡単に作れる
今回ラーメンを作るにあたって、自分で買い足したものは中華麺だけです。
それ以外の調味料はすべて家にあったものを使用しました。
顆粒出汁はご自宅に必ずあるでしょうし、思い立った時にパッと作ることができるのは簡単で楽ですよね。
4-4.デメリットが見当たらない
メリットと呼んでいいかはわかりませんが、デメリットが見当たりません。
安くて、簡単で、自分でアレンジができて、なんでもっと早くやらなかったんだろうと思いました。
自分が作ったものを奥さんが美味しいと言ってくれたり、改善点を言ってくれるのは出汁を多用するお手軽料理であっても嬉しいものです。
5.まとめ
今回は全くラーメン作りをしたことがない素人が、自分なりにラーメンを作ってみました。結果、少し手間のかかることまでしてしまい、美味しいラーメンを探求する人の気持ちが少しわかった気がします。僕は普段あまり料理はしませんが、試行錯誤する中で楽しんで行うことができました。奥さんとの会話も増えましたし、家族団らんのきっかけとして夫(父親)が作るラーメンというのもいいんではないでしょうか。僕もやってみるまではなかなか時間がかかりましたが、いざ始めてみるとあっという間の時間でした。これから自分でラーメンを作ってみようかな、という方の参考になれば幸いです。
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